財布の中身が心細くなってきたので、お金を引き出しにATMに行って来た。
順番待ちで、それでもすぐに番が回ってきた。
わたしにとって恐怖の一瞬!
案の定、タッチパネルが反応しない。
いつもとまったく同じで、何度タッチしても表示しない。
スムーズにいったことなんて一度もない。
「また?… なんで?」
自分より後の人たちがスムーズに終えて帰っていく。
後に並んでいる人を思えばあせらずにはいられない。
何度挑戦してもやはりダメだった。
迷惑と気まずさで、ひとたびその場を離れることに。
一番端の機械があいたので、場所移動して再度やり直すことにした。
「今度こそお願い!」心の中で思いつつ、指して見る。
やはり、タッチパネルは反応なし….
機械のせいではなさそうだ。
こうなりゃ、しょうがない、恥じも外聞もあったもんじゃない!
タッチするごとに、いちいち指先に「ハーハー」息を吹きかけた。
ぎごちなく、それでもなんとかやり終えることができた。
交替した女性の目元がかすかに笑っていた。
ペコリと軽く頭をさげ銀行をあとにした。
「なぜ、タッチパネルが反応しない?」
「ハーハー」やって反応したということは、私の手が乾燥しているから?
たかがATMで引き出すだけなのに、なんでこんなに疲れなきゃならないんだ!
毎回苦痛でしかない。
それと、
「ひ・と・こ・と」言い訳しておきたい(笑)
「そんなに枯れるほど乾燥している年齢ではない!」 とね。(笑)